『魔女の宅急便』~ひとりの少女の成長物語〜 

『魔女の宅急便』~ひとりの少女の成長物語〜 

Part①に引き続き『魔女の宅急便』について、様々な人たちに感想や、オススメポイントなどを聞いてみました。Part②

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1.『魔女の宅急便』~ひとりの少女の成長物語 

 

 

13歳になった魔女のキキは相棒の黒猫ジジと一緒に、田舎の親元を離れ、『一人前の魔女として自立するため』の修行の旅に出発します。

彼女が落ち着いた先は海に囲まれたコリコという街。

田舎と違って都会の喧騒の中行き交う大勢の人々は魔女がいたって無関心です。

最初はその冷たさに驚き落ち込む彼女。

でもあるきっかけで、夫婦してパン屋を営む気のいい世話好きのおそのさん宅に落ち着くことになりました。

そこでパン屋のお手伝いをしながら、『箒で空を飛べる』という魔女としての才能を生かして『宅急便屋』を始めたのでした。

いろいろな人とのかかわりの中、キキの心は揺れ動き、ある日突然飛べなくなってしまいます。

ジジの言葉も聞こえない。

自信をなくし恐怖と不安で絶望の淵に立つ彼女でしたが、森で出会った絵描きのウルスラによって救われます…。

宮崎駿のアニメ版では、原作のファンタジー性は抑えられ、「田舎から都会へ上京してきた少女が特技を活かして独り立ちしていく」という点を前面に出したということです。

私は原作があることすら知らなかったのですが、このことを知って納得したことがありました。

私はいわゆる『ファンタジー』が苦手で、『ハリーポッター』にしろ『指輪物語』にしろ、最後まで観ていられなかったのですが、これは『魔女のお話』なのに普通に感動していました。

ひとりの人間の成長物語だったからなのですね。

初めての街での一人暮らしの孤独と不安。

誰にでも訪れる思春期の心の揺れ、憧れ、そして悩み。

森の中、絵描きのウルスラとの会話が好きです。

「『<血>で飛ぶ』って、いいね」

「魔女の<血>、絵描きの<血>」

…。

そして大好きなのが、ジジの「まいにち、まいにち、ま~いにち」という言葉。

これはお金がなくて毎日パンケーキしか食べられない日が続くのを愚痴って言ったのですが、何かの時、例えば、今日もまたアイロンがけ、とかそういう時に、必ずこの言葉が口をついて出てきます。

 

 

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2.切なさを感じずには見られない作品・魔女宅、でも大好き

 

 

魔女の宅急便といえば、ジブリの中でも人気の高い作品だと思います。

私も子どもの頃大好きで、映画はもちろん、本になったものを購入して繰り返し読んでいました。

また、キキが空を飛べるのがうらやましくて、庭掃除用のホウキで、キキのホウキと同じような
形のホウキにまたがってよく遊んだものでした。

このことからも分かるように、子どもの頃大好きだったのは、空を飛ぶシーンです。

魔法使いのイメージといえば、やはりホウキで空を飛ぶことかなと私は思っています。

大人になった今でも、ホウキで飛ぶシーンは大好きですが、特にキキの後に広がる景色が
美しいことと、そのお陰でキキが飛んでいる姿に爽快感・躍動感があるところが気に入っています。

よく宣伝で使われる、島状の大地に赤茶色の屋根の家家が立ち並ぶシーンは雄大さも感じます。

でも、低空飛行になってしまって、町の人たちに「なんだなんだ」と振り返られるシーン、
バスに突っ込みそうになっているシーンも好きです。

キキのおっちょこちょいな感じが出ているし、飛ぶことの弱点・危険もあるんだ、
魔女だって万能じゃない!という描写なのかなと思います。

あと、個人的に気に入っているシーンは、老婦人に頼まれて、孫娘にニシンパイを
届けに行くところです。

孫娘の一言に「えーそんな!」と突っ込みを入れたくなりますが、この映画で突っ込みを
入れたくなる唯一のシーンだからです。

後半になると、キキはスランプ状態に陥ってしまい、少し悲しいような切ないような
気持ちのシーンが続きます。

人間ならばまず誰もが通る思春期の悩みの道ですが、キキが他の人と違うのは
魔法に影響がでるところです。

自分のアイデンティティの一つである魔法に影響が出るのはショックだし不安だよなぁと
観ているこっちまで心配になってしまいます。

それだけキキって感情移入しやすいキャラなのかなぁとも思います。

 

 

 

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3.かわいい魔女の成長記録 少女から女性への過渡期

 

 

童話を原作としたアニメです。宮崎アニメの中でも、全年齢向けで、誰にでも楽しめる内容であることがとても良いですね。この作品のテーマは、ずばり自立です。現在の日本では観念が変わりつつありますが、やはり成人の目安は20歳前後ですよね。世界の中では10歳以上から大人として扱うという所もありますが、それは特別に子供扱いしないということだとは思いますが。厳しい戒律で知られる一神教を国是とする国では13歳で成人式に当たる行事を行うそうですが、祖国を喪い、世界中を流浪させらたという中での厳しい現実ゆえからの知恵ではなかったのでしょうか。子供を作れる身体的特徴を得たなら、もう社会で一人立ちしなければ、できるだけ早く多くの子供を授かれなければならない、という必要に迫られた、と思われるのです。この作品もある意味同じですよね。魔女並びに魔法使いを、特定の民族あるいは宗教もしくは社会通念を持つという人間になぞらえてみれば俄然現実感が増します。そう、前述したように、自立、という人間が一度は遭遇しなければならない重い現実を、童話を風して表現しているのが本作なのです。主人公は憧れの土地で、憧れの一人暮らしを始めるのですが、現実は彼女の思いよりは厳しかった。知らない土地では誰もあてにすることは出来ません。いろいろな経緯があって彼女は自分の棲家を手に入れ、魔女という特性を活かした方法で生活の糧を得ることに成功します。でもなかなか順調には事は進みませんでした。その過程で彼女は成長を続けます。誰しもが経験することなのですが、壁に当たる度に全力で立ち向かい、その解答を得る。そうです。年齢に関係なく、人は生き続けなければいけないのですから。少女から大人の女性へ。ありふれたテーマが実に快く描かれています。その他の作品の彩りとしては、ありそうで実は無い世界を描いていることでしょう。スタジオジブリの魅力は秀逸な描写力にありますが、分りやすく言えば現実世界のいいとこ取りということでしょうね。登場するメカニックの数々もやや古風でありながら、とても良く描かれていました。当に飛行シーンはバツグンでしたね。これらの全てが大好きです。

 

 

 

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4.中学生の頃、落ち込んだ時の癒しの存在でした。

 

 

この映画に出会ったのは、中学生くらいの時です。まだテレビの録画といえば、VHSのビデオテープです。
ある日この映画がテレビ放映されました。話題作ということで、VHSに録画して、近々見ることにしました。
ナウシカや天空の城ラピュタなど、ジブリの作品は色々見てきましたが、こんなに自分の心を動かした作品は初めてでした。
市場好きなシーンは、キキが飛べなくなったときに以前森のなかで出会った描きの女の子が訪ねて来て、一緒に森の中の少女の小屋で過ごすシーンです。
飛べなくなったキキに、絵が描けなくなった自分をかさね、描けなくなったらどうするの?というキキの問いに対して、「必死にもがき続ける。」それでも描けなかったら?「描くのをやめる」と答えた少女。
私自身も学生の頃は、いつも友達関係、片思い、部活動などに悩み、落ち込む日々でした。
そんなとき元気をくれたのが、この映画です。
このシーンを見ると、心の中が、スーっとして、また頑張ろうという気持ちになれたのです。
またお届けもののお客様の脚の悪いお婆さんが、なくなった祖母にそっくりだったため、キキにケーキを焼いてあげるシーンを見ると、祖母のことを思い出してしまって、涙が出てしまいます。
パン屋のおそのさん、お婆さん、絵描きの少女。色々な人との出会い、そして、心の温かい人たちに見守られて成長するキキの姿をみると、温かい気持ちになれます。
時は移り変わり、今私は二児の母親となりました。
長男は、小学五年になりますが、二年生のころこの映画をみて、同じシーンで泣いていました。
男の子はこんな映画には興味がないんじゃないかなと思っていましたが、性別、年齢問わずに受け入れられる作品なのだと、改めて思いました。
今家にはVHSではなく、DVDとなった魔女の宅急便がおいてあります。次男はこの映画をみてどんな反応をするのか今から楽しみです。
そして私にとっては、いつまでも、心の癒しの作品です。

 

 

 

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5.魔女の宅急便を50歳のおじさんが観ての感想

 

 

昨今はテレビの映画番組で、宮崎駿監督特集などで年に数回魔女の宅急便を観る事があります。最初はアニメーションということであまり関心が無いでしたが、観て見るとなかなか面白いでした。年代によっていろいろな見方があるのでしょうが、50歳代の私としては主人公キキの成長の仕方を良くあらわした作品だと思います。家から飛び立つときはまだ子供の考え方だったキキが苦労や失敗を繰り返すごとに少女から大人の魔女(女性)に近づくところがうまく描かれています。クロネコのジジのサポートも面白く描かれています。周りの大人たちのキキに対する接し方も暖かく、パン屋のおソノさんの元で住み込みで働く事になる時の心境も私たちが就職した時の気持ちを思い出させてくれるようなストーリにて表現されているので懐かしい気持ちにもさせてくれます。魔女という事で空をほうきで飛ぶところなどは夢があります。昔は魔女は箒によって空を飛ぶという常識でしたが、昨今はあまり目につかずハリーポッターで久しぶりの箒にて空を飛ぶという事をみて懐かしいでしたが、魔女の宅急便でキキが空を飛ぶという事でも懐かしいでした。自分のできる事をうまく利用して宅急便という仕事を見つけますが、当初は雲の中に入ってしまったり、ジジを落としてしまって取り戻す時の苦労も面白おかしく描かれています。責任感も当初は子供らしい考えでしたが、徐々に強い責任感が育ってきて次第に他の人々にも信頼されてきます。ホームシックのような状況や、責任感の成長や子供の考え方から少女への考え方への成長などが良く描かれています。子どもが見ても大人が見ても楽しく、見方によってはいろいろな考えや想いが考えられる映画でした。

 

今回の、様々な人の感想は、どうでしたか?

一度観た人も、まだ、観ていない人も是非、観てみてくださいね!

 

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